Bonjour !
僕らの新しい生活の場、ヴァラブレーグを説明する時、いつもこう言います。
C’est un petit village entre Avignon et Tarascon.
(アヴィニョンとタラスコンの間の小さな村です)
アヴィニョンは、おそらく日本人でもフランスを好きな方やフランスに興味がある方には比較的馴染みのある街ではないでしょうか。
ではもう一方のタラスコンって??
タラスコンは僕の村の北に7kmほどいったところにある、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏ブーシュ=デュ=ローヌ県アルル郡の小郡庁所在地となっている都市です。
僕らのヴァラブレーグは、オクシタニー地域圏ガール県なので、隣町同士なんだけど違う地域圏・県。
それで、実はこのタラスコンっていう街を、僕はフランスに来る前から知ってました。
画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの手紙の中で、『タラスコンのタルタラン』というドーデの小説に言及するところがあるのですが、それで覚えてたんですね。
(ゴッホは当時、このタラスコンから更に南へ15kmほどいったアルルに住んでました)
で、この前そのタラスコンを散歩してたら、
こんなの発見!
「あ、これがタルタランか!」
なんてマシェリに言ったら、「ちがうよ」と。
なんでもタルタランは“人”らしく、こんな怪物じゃないw
じゃあこれはなんなのかというと、タラスク(Tarasque)というこの街に伝わる伝説上の怪物。
タラスコンだったり、タルタランだったり、タラスクだったりと紛らわしい。。。
タラスクは、ヴァラブレーグそしてタラスコンの横を流れるローヌ川付近にかつて棲息し、山猫の上半身に亀のような甲羅を持ち、ドラゴンのような特徴もある。特に子供を好んで襲ったとされてるので、さぞ当時の人は恐怖におびえていただろう。
そこに、キリスト教布教のために訪れた聖マルタが聖水をもってこれを抑えつけることに成功。鎖に繋がれたタラスクは市民の前にさらされ、市民による石つぶてにより殺される。
この様子は、今も毎年6月の最終土曜日に行われる「タラスクの祭」(Fêtes de la Tarasque)で披露されるらしい。
こんど見てみよう。
À bientôt !