ポンピドゥー・センターとオルセー美術館

Bonjour !

パリにはたくさん美術館があり、最も有名なのはルーヴル美術館だろう。では、次に有名なのは?

おそらく多くの人がオルセー美術館(Musée d’Orsay)を挙げ、現代美術が好きな人ならポンピドゥー・センター(Centre Pompidou)を挙げるかもしれない。この2つの美術館に、パリ在住10ヶ月目にして(笑)初めて行ってきた。

まずは先週の日曜日、マシェリの仕事仲間二人に誘われて、マシェリと共にポンピドゥー・センターに行ってきた。
(ちなみに現代美術があまり好きでないマシェリも初めて!)

現代美術の擁護者で、フランス第五共和政の第2代大統領、ジョルジュ・ポンピドゥー(Georges Jean Raymond Pompidou)の発案により1977年に開館。
大戦後に、アートの中心がパリからニューヨークに移ってしまったことを受けてのことだったらしい。
特徴的な建築は、レンゾ・ピアノ(Renzo Piano)とリチャード・ロジャース(Richard George Rogers)が設計。
今でこそパリのランドマークの一つだが、建設当時は化学工場のような外観に賛否両論で、階段や水道管、ダクトといった通常“内部”に配されるものがあらわになったのを「内臓主義(bowellism」と呼ぶ評論家もいたほど。

個人的には好きではないが、こうして賛否の起こるものを受け止めるパリの懐の深さは好きだ。

見に行ったのは常設展ではなく、アンドレ・ドラン(André Derain)というフランスの画家の企画展。


マティスらと共に、フォーヴィスムの指導的役割を果たしたドラン。
その作風は生涯を通じて何度も変わり、画家が自分の表現を追い求め、試行錯誤を繰り返した様子が伺えた。

マシェリの仕事仲間がそっくりの出で立ちだった(笑)

そして木曜の夜にオルセー美術館。
通常は18時で閉館だが、木曜は21:15まで空いている。しかも18時以降の入館は9€(通常は12€)。
仕事終わりのマシェリと美術館で待ち合わせて行ってきた。

1900年のパリ万国博覧会の際に、ヴィクトール・ラルー(Victor Laloux)によって建設された駅舎を改装して1986年会館。
ポンピドゥー・センターより開館が後というのが驚き(なんなら僕より若いw)。

オルセー美術館といえば印象派というほど、印象派の作品が多い。


フランソワ・ミレー『落ち穂拾い』1857

クロード・モネ『積みわら -夏の終わり、朝の効果』1891

ポール・セザンヌ『りんごとオレンジ』1895-1900頃

クロード・モネ『日傘の女』1886
オーギュスト・ルノワール『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』1876

 

誰もが一度は教科書やTVなどで目にした作品が目の前にある。
印象派が好きな人は多いと思う。
その理由は人それぞれで、宗教画や歴史画に比べて事前知識が必要ないとか、画題が風景や人物が中心で日本画のそれと同じなので親しみやすいとか、単純に色が鮮やかで綺麗だとか。
僕は彼らの反骨心のようなところも好きである。
それまでの凝り固まったアカデミーを否定し、厳しい批判にさらされながらも自身の信じる絵画を描き続けた様が。

そして一番楽しみにしていた部屋に着く。

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの部屋。
日本にいたときから好きで、画集や手紙をまとめた本も持っていたほどだが、まさか実際に見れる日が来るとは。

アルルでの“耳切事件”後に、入院した精神病院のあったサン・レミ・ド・プロヴァンス時代の自画像。1889年9月。
この時代の自画像はすべて、耳が切断されていない側から描かれている。

先のミレーに影響を受けたゴッホは、多くの農民画、多くのミレーの模写を残す。そのうちの一つ『昼寝』(1890)。

ゴッホが人生最期の10週間を過ごしたパリ近郊の町、オーヴェル・シュル・オワーズで描いた、『オーヴェルの教会』(1890)。

オーヴェル・シュル・オワーズでは、医師ポール・ガシェの患者となった。
同じく芸術を嗜む同士交流を深め、度々彼や彼の家族、家の庭を描いている。

そして最も好きな作品の一つ、『ローヌ川の星月夜』(1888)。
アルルでゴーギャンらとの“画家共同体”を構想して住んでいた“黄色い家”から歩いて2,3分のところ。
もう一つ有名な『星月夜』が精神病院入院時代に描かれ、その精神状態からか激しく渦巻く夜空が「動」なら、こちらの星月夜はとても穏やかな「静」だ。

そしてこの作品といえば、嬉しいサプライズ!


オルセー美術館の入場チケットには、所蔵されている絵画や館内風景からランダムに選ばれて印刷されるのだが、なんとこの『ローヌ川の星月夜』だったのだ!

短い滞在だったが、十分に楽しめることができた。
外に出るとすっかり暗い。

今宵は『セーヌ川の星月夜』といったところか。(星見えないけどw)

Au revoir !

tokyomacherie
フランス人の彼女を追ってパリへ渡った日本男子のブログ

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